プラスチックシールによるのどの異物(誤飲・誤嚥について)

これまでにもご紹介させていただいたことがありますが、今回は日本小児科学会が出している傷害速報についてです。

「事例は7カ月の女児で、遊んでいたところ,母がシールを飲み込んだことに気がつきました.咳をして少量の血液が出ました.全身状態は良好でしたが,不機嫌で元気がない状態でした.近くの総合病院の耳鼻咽喉科に受診し、内視鏡でのどの奥(咽頭披裂部というところ)に1.0×1.0cmのシールを確認されました。その後救急センターに搬送され、声門の下や気管内に入った場合,窒息する危険性があると判断され,全身麻酔下に異物除去が行われました。経過は良好で退院に至ったということです。」

乳幼児は何でも口に入れてしまい誤飲(誤嚥)する危険性があります。解剖上では3歳児の口径は39mmで、「トイレットペーパーの芯」を通過するものは注意が必要です。今回紹介されているケースはプラスチックシールで1cm四方であり、容易にのどに入り、場合によっては気道を閉鎖してしまい、窒息してしまう可能性もあります。

シールに限らず、紙やセロテープでも同様なことが起こります。お子さんの手の届くところにリスクのあるものは置かない、という原則はありますが、徹底することは難しいですし、上のお子さんが渡してしまったりすることもあります。

急な咳き込みや嗚咽が続いたり、それに伴って顔色が悪くなるなどの場合は誤飲・誤嚥も疑い、速やかな受診を考慮しましょう。

日本小児科学会ホームページの injury alert(傷害速報)は以下から参照できます。

http://www.jpeds.or.jp/modules/injuryalert/