子どもをスポーツ傷害から守る10カ条

この9月に米国の整形外科学会から、子どもをスポーツ傷害から守るための安全の10カ条が公表されたことが記事に紹介されておりました。

この記事では、スポーツ傷害の中で最も多いのは使い過ぎ(over use)による傷害で、若いアスリートは傷害初期に感じるうずきや痛みを見過ごすことが多いと述べられています。また、「傷害の診断の遅れにより一層重症化することがあるので、痛みについてコーチや親に伝えるように、指導することが重要である」と伝えられております。子どもをスポーツ傷害から守るための10カ条をご紹介します。

【安全のための10カ条】

1. シーズン前に身体検査を受け医師の助言を受ける
2. 適度なウォームアップとクールダウン、ウォーキングやサイクリングのように衝撃が少ないエクササイズを行う
3. 強度トレーニングやストレッチを常時取り入れる
4. 適宜水分補給して健康を維持するとともに筋痙攣を最小限に抑える
5. グラウンドの状態は良くしておき、目の安全を確保する
6. 痛みのある状態で競技をしない。気になることがあれば整形外科スポーツ医学専門医やアスレティック・トレーナに相談する。
7. 自分に合った滑り止め、パッド、ヘルメット、マウスガード、その他の必要装具を競技種目に応じて着ける
8. オフシーズンは普段と異なるポジションやスポーツをしてオーバーユース傷害を最小限に抑える
9. 傷害に繋がりやすい降雨や地面の滑りやすさ等の気象条件に注意する。
10. 過度に訓練しない

なお、これらは米国の状況を鑑みての発表ですから、日本の状況(競技、そのシーズン、グラウンド状況、アスレティックトレーナーに相談できるか、などなど)に合わせて応用することも重要な点であると思います。